記 憶 回 路
ふたりきりの世界で、終末思想に意味なんかない。泣けないあの子の分まで溢れ落ちた涙は止まらなかった。/ エスメラルダの幻想

無神論者の懸想
小手先の恋
密約は肋骨の下に埋めて
とるにたらない栄光
寓意の為の伝承
隔絶された部屋
共有心音
夢の淵 / 夢の縁
致死量の劣情
てのひらの青

わたしは目を覚ました。貼りついた睫毛を剥がすようにゆっくりと目蓋を開くと、見慣れた自室の天井が視界に映る。ベットから上体を起こし、暫し俯く。疲れたように額に手をやって、そうして深く息を吐き出した。大丈夫、あれは夢だった。悪い夢だったんだ。
世界は、一夜じゃ終わらないから。

「世界の終わりまで繰り返したくない」